休んだって良いじゃない

概要

疲れた時に甘いものを口にすると幸せな気分になる。そう思いながらミルクティーのお話を読んでみました

語り手: すー
語り手(かな):

Twitter ID: kanemoti0504
更新日: 2023/06/02 21:46

エピソード名: 紅茶「呼吸をするためのミルクティー」

小説名: 紅茶「呼吸をするためのミルクティー」
作家: 夕月 檸檬
Twitter ID: yuzukilemon_i


本編

パウダールームから戻る気になれなくて、カフェに入った。
店員さん以外誰も居ないカフェで窓辺の席に座り、川面(かわも)ににじむライトをぼんやりと見つめていた。

ゆっくりと、このミルクティーを飲んだら、会場に戻ろう。
人数が多くても、私が特別目立つ存在でなくても、居ないことに気づかれやすい立場で参加している。

そう、これは「仕事」の合間の休息。
ただでさえパーティーは得意じゃないけど、会社行事となると、なおのこと苦手。
ミルクティーを飲む間くらいは、会場に居ないことを許されたい。

甘くして飲んだミルクティーで、心の呼吸を取り戻して、会場の扉をそっと開けた。
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