バータイムのカフェでひとり・・・

概要

初投稿です。
檸檬さんありがとうございます(#^.^#)

きいてくださるとうれしいです。

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語り手: ともたん
語り手(かな): ともたん

Twitter ID: premiumkira
更新日: 2023/10/25 10:46

エピソード名: バータイムのカフェでひとり…

小説名: バータイムのカフェでひとり…
作家: 夕月 檸檬
Twitter ID: yuzukilemon_i


本編

飲みたい気分だった。
飲めない状態だけれど、飲みたかった。

ノンアルコールカクテルのメニューがありそうなカフェに入り、ドリンクメニューだけに目をやった。

知らない名前がある。
何と何のカクテルなのか聞いて、好みでなければ、シャーリーテンプルにしようと決めた。

「サラトガクーラーって、何と何のカクテルですか?」
「ライムとジンジャーエールです」
「それをお願いします」


サラトガクーラーが運ばれてきた。

目まぐるしく色が変わるカラータイルを背景に、しばらくサラトガクーラーの泡を見つめながら、向かい側の空席に「お待たせ!」と座る人が現れないかと、ありもしない夢想(むそう)に耽(ふけ)った。
ノンアルコールなら付き合ってくれそうな人を、思い出しながら……。


私好みに程よく炭酸が抜けた頃、一口一口、ゆっくりと味わいながら飲み干した。


ビルの外に出て、もう少しノスタルジーに浸っていようか。
あの冬を思い出す、青い光の場所で。


ひとりでも、退屈はしないよ。
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