キュンキュンしちゃう
概要
マスターとの短い会話と主人公の脳内での考えごとがじれったい感じでキュンキュンします。
語り手: すー
語り手(かな):
Twitter ID: kanemoti0504
更新日: 2023/10/21 21:48
エピソード名: 私の隠れ家
小説名: 私の隠れ家
作家: ふわり
Twitter ID: fuwari3333
本編
いつものようにカウンターを通り過ぎ、左の奥の席に座る。入り口からは見えなくて、ここだけちょっと個室のような一画になっていて、お気に入りだ。
「いつもの、お願いします」
そう言えるくらい常連になるなんて、1年前は想像もしていなかった。
初めてここに来たのは、景色が色づき始めた頃。そう言えば、ちょうどこの席から外を眺めると、イチョウ並木が見える。昔はイチョウの葉、拾って集めてたなぁ。
そんなことを思い出してクスッと笑ったら、マスターが飲み物を運んできた。
「今日は良いことでもあったの?」
「いえ…ちょっと昔を思い出しちゃって」
「ゆうちゃんの子供の頃?かわいかったんだろうな。もちろん、今もかわいいけど」
「やだ、マスターったら。お世辞がうまいわね」
「僕はお世辞が言えるほど器用じゃないよ?」
「え…?」
「あ…!そんなことより、冷めないうちにどうぞ」
そう言ってマスターは戻って行った。
私はカップを両手で持って、じっくりとその温かさを楽しむ。一口飲むと、優しい甘さが広がる。
今日もいつもの味だ。
この優しいミルクティに一目惚れ…ならぬ一口惚れしてしまい、ここが私の隠れ家となった。
「はい、これ、サービス」
差し出されたお皿には、ハート型のクッキーが二つ。
自惚れても良いのかな…?
今日こそ、思い切って伝えてみよう。
「いつもの、お願いします」
そう言えるくらい常連になるなんて、1年前は想像もしていなかった。
初めてここに来たのは、景色が色づき始めた頃。そう言えば、ちょうどこの席から外を眺めると、イチョウ並木が見える。昔はイチョウの葉、拾って集めてたなぁ。
そんなことを思い出してクスッと笑ったら、マスターが飲み物を運んできた。
「今日は良いことでもあったの?」
「いえ…ちょっと昔を思い出しちゃって」
「ゆうちゃんの子供の頃?かわいかったんだろうな。もちろん、今もかわいいけど」
「やだ、マスターったら。お世辞がうまいわね」
「僕はお世辞が言えるほど器用じゃないよ?」
「え…?」
「あ…!そんなことより、冷めないうちにどうぞ」
そう言ってマスターは戻って行った。
私はカップを両手で持って、じっくりとその温かさを楽しむ。一口飲むと、優しい甘さが広がる。
今日もいつもの味だ。
この優しいミルクティに一目惚れ…ならぬ一口惚れしてしまい、ここが私の隠れ家となった。
「はい、これ、サービス」
差し出されたお皿には、ハート型のクッキーが二つ。
自惚れても良いのかな…?
今日こそ、思い切って伝えてみよう。