朗読【捨て猫】

概要

あの雨の日にあなたと出会ってなかったら、
私は今でも、きっと雨に濡れていただろう。

ずぶ濡れで震えていた私を拾ってくれたのは・・・

語り手: 白河 那由多
語り手(かな): しらかわ なゆた

Twitter ID: nayuta9333
更新日: 2024/06/10 12:53

エピソード名: 捨て猫

小説名: 捨て猫
作家: ふわり
Twitter ID: fuwari3333


本編

あの雨の日にあなたと出会ってなかったら、
私は今でも、きっと雨に濡れていただろう。

急に降り出した雨。
傘なんて当然持ってない。
ゆくあてもなく、誰もいない公園のベンチで雨に濡れていた。

何時間、そこにいたんだろう。
このままじゃ、さすがに風邪をひくか…
どこかで雨宿りしなきゃ…

そう思った瞬間、目の前に誰かが立っていた。

「こんなところにいたら、風邪ひくよ?」

急に声をかけられて、私はどうしたらいいかわからず、固まってしまった。

「家出でもしてきたの?(笑)」

「………」

「とりあえず、風邪ひくから、おいで」

それが、あなたとの出会い。
ずぶ濡れで震えていた私を拾ってくれた。

そろそろ、店を開ける時間だ。
スコーンの香りが甘く漂う。

あなたはブラックコーヒー、
私にはミルク。
いつもの朝だ。

もう、雨は上がっていた。
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