聴くっしょ!作品を朗読してみた~狸寝入り・初めての衝動 地獄編~朗読:yukisig

概要

日常編に続き、地獄編です。

狂気に満ちた作品を、たっぷり楽しんで読ませていただきました!

朗読承認ありがとうございました!

語り手: yukisige
語り手(かな):

Twitter ID: @yukisige13
更新日: 2024/01/31 11:58

エピソード名: 初めての衝動 地獄編

小説名: 初めての衝動 地獄編
作家: 狸寝入り
Twitter ID: haruru765


本編

私の初めては五歳の頃だった。

酔った父に乱暴され、何も知らない私は
ただ痛みに耐えた。

それが私の父。

母はいつも帰りが遅い。 お酒臭く帰ってきては、私をぶって、笑って、眠りにつく。

それが私の日常。

高校に入学して最初の夏休みに彼氏ができた。 

いやらしく私の体をみてくるけれど、これも愛なんだと受け入れた。

その彼はだんだん父とにてきた。

呼び出しては乱暴に私の体を使い、それが終われば帰っていく。

私って何で生きてるんだろう?

ふと、疑問が芽生えた。 

もういいや、壊しちゃえ。

睡眠薬で眠る彼に腕を振り下ろす。

ザクザク音が響いて、生暖かい液が飛ぶ。

彼が悲鳴を上げるけど、手足を縛ってあるので抵抗はできない。

可愛い、可愛い、いや、愛おしい。

ああ、これも愛なんだ。

バラバラになった彼の体を見下ろす。

どう? 私の愛は嬉しい?

私はシャワーを浴びに浴室に行く。

鏡に写る自分は人生で一番笑ってる気がする。

シャワーを浴びた後、彼の体を焼いて食べてみた。

凄く固くってまずい。

私は吐き出した。 これは食べれない。

バラバラの肉片を黒色のポリ袋に詰めて、部屋のすみに置く。

終わったな…… 

愛ってなんなんだろう?

痛いこと? ただ体をむさぼること?

分からないや。でも、笑いがとまらない。

私の人生はこれから始まるのかな?

三つ並んだポリ袋をみながら私はそう考えるのだった。
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