幸せな変態のささやかな楽しみ

概要

■あらすじ
変態である私は、少女をわが家の地下室に連れ込んだ。
そこで繰り広げられる、変態の所業とは、、、
(彼は変態ですが、悪人ではありません)

語り手: スキヲカタル
語り手(かな):

Twitter ID: sukiokataru
更新日: 2023/06/02 21:46

エピソード名: 幸せな変態のささやかな愉しみ

小説名: 幸せな変態のささやかな愉しみ
作家: 江山菰
Twitter ID: Petalodepersiko


本編

 爛《ただ》れた「儀式」の場たる我が家の地下室。

 今日は傷だらけで臭い貧民の子を菓子で釣って、引っ張り込むのに成功しました。とりあえず暴れられると|厄介《やっかい》なので縛っています。
 彼女はガタガタ震えていて、何と愛らしいことでしょう。

 早速、小さな身体を包んでいた汚い服を引き裂きました。
 高笑いしながら全身を洗い髪を梳《くしけず》り、 淫猥な音を立てて皮疹《ひしん》に白くどろっとしたものを塗りこみます。

 彼女の膿瘍《のうよう》や粉瘤《ふんりゅう》に熱く熱く炙《あぶ》った針を刺し、どろりと濃い膿を絞りだします。カスタードクリームのようなそれを膿盆《のうぼん》に載せてしみじみと眺めていると、私の胸は耐え難い悦びに打ち震えます。膿盆に膿、ブリーフケースにはブリーフ、それが私のポリシーです。

「ほおら、こんなにいっぱい出たよ」

 その傷口に、何でできているかとても私の口からは言えない……多分飲むと死ぬ薬剤をたっぷりと染ませてあげます。
「いひひひひ」
と私が笑うと、彼女は半分気絶したようになってしまいました。

 それから、細い体を滑らかな|海島綿《シーアイランドコットン》の服に押し込んで、嫌がる彼女の口に|怒張《どちょう》したA5神戸牛を突っ込み、小さなそのポケットを裂けんばかりに菓子で圧《お》し拡げました。

 そうやって小一時間、欲望の限りを尽くして、わたしは心行くまで|愉《たの》しみました。

 お愉しみが終わると、ワンボックスカーへ彼女を押し込み
「またいつでも可愛がってやるからな」
とその子を拾った街角へうち捨てました。
 もちろん、ただで解放なんかしません。
 真新しいゲンナマでぱんぱんにした、目を背けたくなるほど惨たらしく重いリュックサックを細い肩に食い込ませて、です。

 彼女は何処のお嬢様かと見まごう出で立ちで、ぽかんと私を見ていました。
 貧窮しているネズミの巣のようなねぐらで彼女を待っている哀れな親が、変わり果てた娘の姿を見てどんな気持ちになるか、考えただけで身震いが出るほどの加虐的エロティシズムです。
 これからこの娘の一家は、真新しい紙幣を数えて一枚一枚のめくりにくさに苦しむのです。ひょっとすると紙の縁で指を切ってしまうかもしれません。
 想像するとたまらず、声が漏れます。
 きひひひひ。

  さあ、次はどの子と愉しもうかな。


          <了>
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