霊魂と竜【作:あやこあにぃ/演:尾花そこつ】

概要

竜の涙は希少であるらしく、長い間閉じ込められていた筈なのに突然解放された。
心なしか透き通り軽くなった姫に何故かと問うと、「たくさんあるものは、価値が下がるのです。」と言った。

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端的で綺麗に落ちたので、物悲しい気持ちもありつつも読んでいて爽快で皆読め。良いぞ。という布教したいオタクが顔を覗かせてしまったので今回許諾をいただき朗読させて頂きました。

語り手: 尾花そこつ
語り手(かな):

Twitter ID: O_Sokotsu
更新日: 2023/06/02 21:46

エピソード名: 霊魂と竜

小説名: 霊魂と竜
作家: あやこあにぃ
Twitter ID: ayako_annie


本編

「なぜ急に俺は牢から出されたんだ?」

竜は姫に聞いた。
希少な竜の涙を採取するため、長らく捕まっていたのに……。

「たくさんあるものは、価値が下がるのです」

姫は宙を舞い、竜の頭上に降り立った。
透き通る手で優しく鱗をなで、耳元に囁く。

「この前わたしが死んだ時、たくさん泣いて下さったでしょう?」
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