誰にも笑う資格はなくて
概要
子どもたちの、柔軟で楽しい教室の様子が頭に浮かびました。
あやこあにぃ様、申請の許可ありがとうございます。
あやこあにぃ様、申請の許可ありがとうございます。
語り手: かぎしっぽ
語り手(かな):
Twitter ID: kagi77ppo
更新日: 2023/06/02 21:46
エピソード名: だれにも笑う資格はなくて
小説名: だれにも笑う資格はなくて
作家: あやこあにぃ
Twitter ID: ayako_annie
本編
世界から、「あ」で始まる言葉が消えた。
これじゃお礼を言うこともできない。
4年3組では学級会が開かれた。
困り果て、静まりかえる教室の片隅で、仲間はずれにされていた転校生が恐る恐る挙手をする。
「ええ解決策が…」
その日を境に、彼の方言を笑う生徒はいなくなった。
「おおきに」は今やクラスの標準語だ。
これじゃお礼を言うこともできない。
4年3組では学級会が開かれた。
困り果て、静まりかえる教室の片隅で、仲間はずれにされていた転校生が恐る恐る挙手をする。
「ええ解決策が…」
その日を境に、彼の方言を笑う生徒はいなくなった。
「おおきに」は今やクラスの標準語だ。