東京の『パルドブロム』という古いアパートにこの物語の主人公で会社勤めの國村歩(ぽっぽ)、年齢不詳、自称作家の大和田恭平(金次郎、もしくは先生)、三十代で居酒屋『咲や』を営んでいる飯田恒夫(マスター)、ひ弱な大学生の北野俊太郎(童)の四人が住んでいた。 金次郎の提案で今年のゴールデンウィークを使ってそれぞれの故郷である秋田、岐阜、福岡に旅行をすることになる。 旅行の最中で両親や友人、夢、進路、恋人、別れ、様々な悩みをそれぞれが抱えていた。 人は悩むことが尽きないが、それが決して悪い方向に行くとは限らない。 悩んだ末、彼らが出した道とは。 人と人が触れ合う、切なくも温かい物語。
主人公の私は日付が変わってから、昨日が妻の誕生日と二人の結婚記念日だと気づいた。 仕事を途中で終わらせてプレゼントを買いに行くが、不思議なことにどれもすでに送ってあるという。 全く見に覚えのない私が家に着けば、そこには妻がいた。