聴くッショ!作品を朗読してみた~トガシテツヤ・消費期限~朗読:yukisige
概要
便利なような、使うのがためらわれるような…そんな気分で読み進めていたら最後の一文に戦慄が走りました。
朗読承認、ありがとうございました!
朗読承認、ありがとうございました!
語り手: yukisige
語り手(かな):
Twitter ID: @yukisige13
更新日: 2023/06/02 21:46
エピソード名: 消費期限
小説名: 消費期限
作家: トガシテツヤ
Twitter ID: Togashi_Design
本編
今の時代、あらゆるものに消費期限の表示が義務付けられている。
それは見逃すことのないよう、カウントダウン形式でデジタル表示される。
食品はもちろん、ソファや椅子は「あと1万6572回座ったら壊れる」、テレビやパソコンは「あと8914回電源を入れたら壊れる」などと、バカ丁寧に表示される。
新築の家には、「あと36年11か月24日18時間36分57秒後にリフォームが必要」と表示され、もうここまで来ると嫌がらせに近い。
仕事では、自分のデスクに「この業務終了まで9時間7分15秒」と表示され、絶望的な気分になる。
何が一番嫌か。
それは……
自分の左胸の上に、心臓の活動停止までの時間も表示されることだ。
それは見逃すことのないよう、カウントダウン形式でデジタル表示される。
食品はもちろん、ソファや椅子は「あと1万6572回座ったら壊れる」、テレビやパソコンは「あと8914回電源を入れたら壊れる」などと、バカ丁寧に表示される。
新築の家には、「あと36年11か月24日18時間36分57秒後にリフォームが必要」と表示され、もうここまで来ると嫌がらせに近い。
仕事では、自分のデスクに「この業務終了まで9時間7分15秒」と表示され、絶望的な気分になる。
何が一番嫌か。
それは……
自分の左胸の上に、心臓の活動停止までの時間も表示されることだ。