若かりし頃の2回目のデート

作家: おーかみっ
作家(かな):

若かりし頃の2回目のデート

更新日: 2024/12/08 02:39
詩、童話

本編


キミと2人で訪れた帽子屋

僕はイメージしてた

キミと2人で探す僕のお気に入りの1つを

でもキミは来なかったね

キミは店に入らず

店の外で立ち尽くして

なんで?という顔で僕を見てた

その瞬間が全てを決めていた

その瞬間が別れを決めていた

「一緒に行こう」と手を引かなかった僕も

「楽しそう」と付いてこなかったキミも

どちらにも原因はあって

まさに神がそうさせたかのように

その瞬間に「2人」が「お互い」になった

帽子を手に取りもせず

彼女の所へ戻った僕は

アウトレットを離れてお昼をしに行こうと提案した

それをずっと見ていた彼女

帽子はいいのと尋ねる彼女

「何か違った」と苦笑いした僕



好きなタイプではあったけど

結婚する相手じゃないと思った僕

結婚する相手じゃないと思わせた彼女

遊んで終わらせてもよかった僕

遊んで終わらせたくなかった彼女

2回目というデートが

お互いの距離を運命付ける

まるで2人を分かつように

もっと仲が良かったら違ったかも知れない

初めまして同士なら違ったかも知れない

2人を別けた

2回目のデート
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