延々たる残暑

作家: 浜風 帆
作家(かな): はまかぜ ほ

延々たる残暑

更新日: 2024/09/15 22:36
詩、童話

本編


早朝散歩の滴る汗。

照りつける日差しに蝉の声なし。

浅い眠り。朝、居眠り。


え? どうなっちまったよ。
ほんとによー。


いつまでも止められないクーラー。

いつまでも摂り続ける、麦茶に氷。

いつまでも下り続けるおなか。……まずい。


フッ。 かんべんしてくれ。
ほんとによー。


中秋の名月に熱帯夜。

困った虫の音。

それでも、何故か君だけやって来る食欲の秋。


フェ? おかしいだろ。
ほんとによー。


膨らむ違和感に、狂って来る思考。

歪んだ文体が走り出してカオス。

だからおかしなことになる。


ハッ! それがこれか。
ほんとによー。


夏よ、忘れ物しずぎ。

遅刻するよ、早く行きなさい!

誰かが言った。誰もが思った。


おい! あっかんべーなんてすんな。
まったくもー。


延々たる残暑。

炎炎たる残暑。

|厭厭《えんえん》たる残暑



Fin

※残暑が暑い。
 まあ、ちょと使い方違うところもあるけど
 お許しください。
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