告白水平線

作家: 織木真々
作家(かな): おきまま

告白水平線

更新日: 2024/02/29 15:03
詩、童話

本編


青い空がどこまでも続いている。
この空はどこまで続いているんだろうって思ったことは無いかい?
きっと続いているさ、どこまでも。

青い海がどこまでも続いている。
この海はどこまで続いているんだろうって思ったことは無いかい?
きっと続いているさ、どこまでも。

青い空も青い海もどこまでも続いていて、青い海がある所には青い空がある。
青い空がある所には青い海がある。
不思議に思ったことは無いかい?

僕は不思議に思ってた。
何故青い空と青い海はいつも一緒にあるんだろうってね。

曇って暗い空がある時には、曇って暗い海がある。
空が雨を降らせて泣いている時は、海がその涙を受け止めている。

きっと、空と海はふたつでひとつ。
もともとはひとつだったのかも知れない。まるで恋人か夫婦みたいじゃないか。
空と海を隔てる水平線は、今日も明日も明後日もそこにある。

そう、まるで恋人か夫婦のように、ずっと。 

~終わり~
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