給湯室での秘密

作家: 青月クロエ
作家(かな): セイゲツクロエ

給湯室での秘密

更新日: 2023/06/02 21:46
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本編


 コーヒーの匂いが充満する給湯室にほのかな香水の香りが入り交じる。振り返った時には頭1つ分低い位置からにっこりと微笑む課のマドンナの姿が。
 老若男女問わず、誰に対しても彼女は常に愛想良く振る舞う。例え、真面目さだけが取り柄の地味で冴えない僕に対してさえも。

「はい」
「えっ」

 いきなり渡されたのは有名旅館の名前入り小袋。なんで、と戸惑ってたら、ぐいと腕を引き寄せられる。

「このお土産、君一人にしか渡してないから。皆には内緒だよ??」

 耳元に寄せられた唇がゆるり、弧を描いた、ような気がした。 
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