完結済
臨死体験
ホラー
概要
二人称小説。
あなたは「友人が死んだ」と知らされ、まだ、手術の全身麻酔にクロロフォルムを使っていた時代。麻酔量が多く当時8歳だったあなたが死にかけたことを思い出します。あなたはその時に「臨死体験」をしました。幽体離脱をし、暗いトンネルの中で天使に出会い「鬼ごっこをしよう」と天国へと誘われますが、雲の中にあるトンネルでは一歩も先へは進めません。やがて、天使たちだけがトンネルを抜けて行ってしまいました。あなたは、置いていかれてしまって「行っちゃった」と言った瞬間目覚めます。その後「臨死体験」という本を読み、8歳の時の自分が「臨死体験」をしたと知ります。それ以降、あなたは「死」を恐れることはなくなりました。「死の瞬間」は一瞬の出来事で、怖がるほどのものではないと知っているからです。友人は、あのトンネルの向こう側へ行ったのだと、静かに見送りました。
あなたは「友人が死んだ」と知らされ、まだ、手術の全身麻酔にクロロフォルムを使っていた時代。麻酔量が多く当時8歳だったあなたが死にかけたことを思い出します。あなたはその時に「臨死体験」をしました。幽体離脱をし、暗いトンネルの中で天使に出会い「鬼ごっこをしよう」と天国へと誘われますが、雲の中にあるトンネルでは一歩も先へは進めません。やがて、天使たちだけがトンネルを抜けて行ってしまいました。あなたは、置いていかれてしまって「行っちゃった」と言った瞬間目覚めます。その後「臨死体験」という本を読み、8歳の時の自分が「臨死体験」をしたと知ります。それ以降、あなたは「死」を恐れることはなくなりました。「死の瞬間」は一瞬の出来事で、怖がるほどのものではないと知っているからです。友人は、あのトンネルの向こう側へ行ったのだと、静かに見送りました。